節約のお手本
2016/11/28
私の実家も裕福ではありませんでした。
それがコンプレックスだった時期もありました。
思春期に母親にひどい言葉を浴びせた事もありました。
でも今では、私達を育てあげてくれた両親には心底感謝し、尊敬しております。
節約上手
うちの父はサラリーマン。
母は私たちが小さかった頃は内職して家計を助けていました。
決して裕福ではありませんでした。
でも、私達の進む道を自由に選ばせてくれた両親は、とてもとても堅実で節約上手だったのです。
手作り
誕生日もクリスマスもケーキはいつも母の手作り。
朝のパンだって母の手作り。
外食はめったにせず、出前なんかも頼んでいた記憶がありません。
ピザだって母の手作りです。
小さい頃、お下がりか母の手作りの服を着ていた私達。
小学生にもなると、流行りの可愛い服を着ている友達がうらやましかった。
仲のいい友達の家に遊びに行くと、高そうなお菓子が出てきたり、ジュース買っておいで、とお金を渡されたり。
友達はいつもお財布を持っていて、
「毎日500円もらうの。」
って。
友達はいつも欲しいものは自分で買っていました。
お下がり
私の着る服は母の手作りか、近所のお姉さんのお下がり。
学校で使う絵具や習字のセット、鍵盤ハーモニカもお下がり。
女の子なのに黒い習字セット(女の子はみんな赤)持たされた時はちょっと切なかった・・・。
鍵盤ハーモニカもみんな真新しい水色のケースなのに、私だけくすんだクリーム色。
小学校高学年ともなると、さすがに色々気になるようになりました。
中学入った時もお下がりの制服。
唯一、中学校で必要になった裁縫道具はお下がりが無かったので、みんなと同じ物を学校で注文!!
しかし、中に入れる裁ちばさみと糸切りバサミは家で母が使っていた錆びたやつ(笑)
ケースだけが真新しかった・・・。
必要なものは自分で購入
中学生の時、部活で必要なシューズが欲しくて父親にスポーツ用品店に連れて行ってもらいました。
その時、私はてっきり父親が買ってくれるものだと思っていたのですが、買う物を決めたと父に告げると、
「自分で買いなさい。」
と。
甘かった・・・。
そう、父親には生まれてかつて、欲しい物を買ってもらった事がありません。
初めての自転車だって、父が知り合いから貰ってきてくれた物。
自宅で使う学習机なんて、親戚の会社で使わなくなった業務用デスク(磁石とか付いちゃうやつ)。
学校の先生とおそろい(笑)
友達はみんな木の可愛いやつなのに・・・。キキララとか付いてるのに。。。
父親と出かけてもジュースすら買ってもらえませんでした。
いろいろ恥ずかしい年頃もありました。
お金持ちの家の子がうらやましくて仕方ない時期もありました。
でもそのおかげで、お金の大切さは子供のころから身に付いていました。
お小遣いはこつこつ貯めて、本当に必要なものだけを買う。
自分で働くようになって、欲しい物は我慢せず買ってた時期もありますが。。。
両親の背中
母親は自分の服や化粧品も安物でした。
でもいつも綺麗にしてました。
私たちが寝静まった頃、一人で夜な夜な内職をしていました。
でもいつも優しくて、笑顔でした。
旅行はホテル代がかかるのでいつもキャンプでした。
それも今となってはとても楽しくて素敵な経験です。
今でもテントも張れるし、火だっておこせます。
父親は小さい頃ケチだと思っていました。
でも、自分もすり減った安い靴を履き、週末にはお弁当と水筒を持って、自転車で私達を色々な所に連れて行ってくれました。
自分も贅沢をせず、身をもって生活する力を私たちに教えてくれたのです。
お金に関しては厳しく、そのおかげで私たちは自分たちの好きな道(進路)を選べたのです。
昔は、自分は子供に不自由なく生活させたい、なんて思ってました。
でも、私だって何不自由なく育ってるんですよね。
両親の堅実な節約と愛情のおかげで。
お金が無くて穏やかでいられない時があります。
どうしたら幸せになれるんだって心中叫ぶこともあります。
でも、私には実体験があるんです。
私がまともに育ったかどうかはさて置き、
お金が無くても子は育つ。
いや、まともに育ったかはやっぱ微妙なので、
お金が無くても子はまあまあそれなりに育つ。
親の心さえ豊かであれば。
私もそうでなくてはいけないと思いました。
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