お金が無い年末でも必ず向かう場所

   

子供の頃、年末と言えば特別な季節でした。

クリスマスにはサンタさんが来るのを布団の中で息を潜めて待ちました。

小学校高学年にもなると、薄々サンタさんの正体にも気付き始めるのですが、子供ながらに気を使って気付いていない振りをしました。

大晦日には年に一度の夜更かしができ、お正月にはお年玉が貰えました。

と言っても我が家系は親戚が集まる習慣が無かったので、可哀想だからと両親がくれるのみでしたけど。

サンタも来ないし夜更かしはいつでもできるしお年玉はあげる側。

いつからかドキドキするような特別な季節では無くなってしまいました。

むしろ夫の借金発覚以降はピリピリする季節になりました。

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お金が無い年末でも貧乏主婦が向かう場所。

毎年この季節は必ず友人のお墓参りに行きます。

来週が推定命日なんだけど、恐らく当日は誰かが訪れてお花やお線香をあげるだろうと思い、毎年数日早めに行きます。

今年は推定命日が仕事の日という事もあり、昨日行ってきちゃいました。

気持ちよく晴れたお墓参り日和でした。

自宅から自転車を走らせて20分ほどの場所にあるお寺に友人のお墓はあります。

お花屋さんで2束仏花を買い、(1束800円)近くのお店でお線香(99円)を買いました。

合計1699円。

値段を書くと友人に天国から怒られそう。

チャッカマンは持参です。

今年で何年になるかな。

友人の命はあまりにも短か過ぎました。

推定命日と書きましたが、発見されたのは亡くなって数日経ってからでした。

20代前半の頃は昔からの仲間で年に4回は集まっていたのですが、いつからか誰が声をかけても彼からの返事が来なくなりました。

仲間の結婚式の招待状にも返事が無く、みんなが心配し始めた頃、悲しい知らせが耳に入りました。

突然過ぎて涙も出なかった。

只々、何が何でも連絡を取ろうとしなかった自分を責めました。

多分仲間のみんなが同じ思いで悔やんでました。

体が弱いのに負けず嫌い。

小さいころから体が弱かった彼はスポーツが大好きでした。

仲間の中でも負けず嫌いで、体が弱いなんて思えないほどパワフルで明るい性格でした。

みんなは普通に振る舞いながらも、いつも彼の事を気にかけていました。

彼もみんなに優しかったし、みんなも彼に優しかった。

大好きな仲間の一人です。

そして大人になった彼はパチンコ大好きでした(笑)

仕事の休みの日は朝から並んでました。

その頃は他人事だったので、『今まで負けたお金で高級車1台買えたわ。』と聞いて笑った記憶があります。

身内がそんなだったら本当に笑えない・・・。

現に今笑えないし。

友人も、まさか私がギャンブル依存症の夫を持つとは思ってなかっただろうな。

息子が一緒に手を合わせてくれました。

お墓に仏花を飾ると、

「きれいねー」

と感激してくれ、墓地の中を走り回ってました。

一番気がかりなのは、お線香の火はちゃんと消えたのか・・・って事。

風に飛ばされて火事になったらどうしようって、しばらくお墓の側から離れられませんでした。

ニュースになってないから大丈夫だったんだろうけど。

面倒くさい性格というか病気というか・・・。

そんな年の瀬。

毎日めまぐるしくて、「なんで私はこんななんだろ」って思う事しょっちゅうだけど。

あの場所に友人に会いに行くと、

『生きていれば何でもできる。後悔無いように必死に生きろ。』

そう励まされるようで少し元気になれます。

夫は今日も帰り遅いけど。

そんな夫も急に一生会えなくなったら辛かったりするんだろうなって思うから。

もうちょっと優しくなります。

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